神戸市の水道料金は高い?安い?【第2回アクアサポーター】

こんにちは!MATYです。
今日は第2回アクアサポーターの活動として座学をうけてきました。
神戸市の水道料金、下水料金は全国的に見てどうなのか?
これから上下水道事業はどうなるのか?
私なりにざっとまとめてみました。

水道事業について

水道水は水道局、下水は建設局が管理しています。
まずは水道局のお話。

水道の使用量が減っている

世間では、エコの観点から洗濯機やシャワーヘッドに節水機能が備わっていたり、忙しいので、お風呂ではなくシャワーで済ませてしまう世帯が増え、水道料の使用は減少傾向だそうです。
限りある資源の水を大事にしているからいいことだ!と思うのですが、水道事業の視点からすれば、減収につながるので、何とも複雑な話の様です。

神戸市は水を買っている

神戸市には、布引貯水池や烏原貯水池といった池の水や新神戸の湧き水、住吉川の河川水がありますが、それは、1日にまかなう水量の4分の1だそうです。
では、残りの4分の3はどうなっているかといえば、琵琶湖と淀川の水を買っているそうです。
主に阪神水道企業団から購入しており、兵庫県からも少しだけ購入しるんだとか。
下記のグラフでいうと自己水源:23%兵庫県からの購入:2%阪神水道企業団からの購入:74%となっています。

水道水の使用料が減る一方で、水道施設は経年劣化でこの先修繕が必要になってくることを考えると水道事業は厳しい局面を迎えるのは想像がつきます。

地形が生み出す独特の配水システム

神戸ってご存知のとおり、起伏がある地形なので、この地形に安定して水を送るために30mごとに配水地が作られているそうで、その数127か所。全国的にみてもこの数は多いのだそう。

神戸市の水道料金は6位

棒グラフでふわっとしてますが、大都市21都市のなかで神戸市の水道料金は6位だそうです。
このグラフに記載されている他の都市は福岡・大阪・名古屋・横浜・東京・仙台・札幌でした。

ちなみに、水道料金って2か月分の請求って知ってました?他の公共料金の値段と比較すると、水道の1か月あたりの価格は安いという訴求の図。

そして、水道料金は、基本料金+従量課金で計算されるのですが、基本料金の中に30㎥の代金が含まれているそうです。

30㎥ってどれくらいですか?って伺ったところ、2リットルのペットボトル5000本分だそうです。
ということは、ほとんど家に寝に帰るだけみたいな生活してる一人暮らしの過程だと、ほぼ基本料金で済んでしまう計算ですよね。

都市の公共料金としては安い。が、しかし…

水道事業の話を聞いていて、エコの意識が高まり節水機能が備わった商品が開発され、わずらわしさから湯船につからない人が増え、ジャブジャブ水が使われなくなっているので、水道事業の収益が上がらない一方で、神戸市の独特な地形にも関わらず、毎日安定した水を家庭に運んでくれているわりに、他の公共料金と比較しても安いことはよく分かりました。

一方で、参加者から「使用される水が減っているのに、阪神水道企業団から買う水の量が減らないのはなぜか?」という質問がありました。これに関しては、4市が制限確保の為に購入を計画したことなので、なかなか安易に減らせないといった主旨の回答でしたが、このへんは奥歯にものがはさまったというか、分かっているけど、どうしようもない感を感じる回答でした…。

わたしも、素人感覚ですが、水の買いすぎを減らせば支出を減らせるんじゃないかなぁと思いました。

下水道について

下水道の管轄は建設局です。

水道局と同じく、使用料の減収と老朽化に対する改築費用で厳しい状況とのことでした。

汚水は事業、雨水は税金

生活排水や事業配水といった汚水はみんなが支払う下水道使用料で賄われ、自然発生する雨水は浸水対策として税金で賄われているそうです。

全国的に金額は高いか?安いか?

神戸市の下水料金は値上げ改定予定だそうですが、上がったとしても、兵庫県内でいうと5番目の安さ、政令市の中では3番目の安さなんだそうです。

まぁ、水道も大事ですが、下水も整ってないと健康的に過ごせないとおもうので、大事な事業ですよね。
政令市の中でかなり安いのは評価されるポイントだと思いました。

下水処理から生まれる様々な可能性

今回、興味深かったので、下水処理によって生み出される副産物の話。

天然ガスで市バスを走らせたり、都市ガスを売ったり

神戸の特産物でバイオマスを活用したり

植物の肥料をつくって、その肥料を与えた植物を収穫したり

下水処理からも日常に使える水を生み出せたり

焼却灰はアスファルトに生まれ変わったり

これら、下水処理の収益は減るかもしれませんが、その一方でこれらの新しく生まれ変わったガスや肥料や水やコンクリートが、もっと市民レベルに浸透して、何らかの収益をもたらせればいいなぁと思いました。

万一に備えて見つけておこう

阪神大震災でライフラインがストップし、近所の川に水を汲みに行く経験をした私としては、災害時に備えて、こういう知識を持っていることが大事だと常に意識しています。

今回初めて知ったのですが、貯水機能のある給水拠点が神戸市に62か所災害時でも水を供給できる場所があるそうです。このステッカーのある場所を見つけておきましょう!

マンションの上にタンクがある給水式だと水道水が美味しくないかも

スライドのように、古いマンション等は、受水タンクから屋上の高置タンクに一旦貯水して各家庭におくるシステムがあるようですが、水道局はこの受水タンク給水方式から直結増圧給水方式への変更をお勧めしているそうです。

というのも、直結増圧給水方式であれば、常に新しい水を各家庭に配水できますが、受水タンクの場合、一旦タンクに貯められた水を各家庭に配水する仕組み。

ということは、例えばマンションに空き部屋があったり、あまり水道を使わない家庭がある場合、タンクの水はなかなか減らないから、配水される水は直結増圧給水方式の水より新鮮とは言えないのが、簡単に想像できます。

家の水道水が美味しくない、においが気になる場合、給水方法に問題があるかもしれません。この給水方法に関しては、相談窓口があるそうです。

違法な業者にご注意を!

①水道メーター改ざん機械は違法

水道メーターは水道局が貸し付けているというかたちになるそうです。なので、寿命が近づく8年くらいが近づくと、取り換えの案内がくるそうです。

一方で、水道メーター装置に何か機械を取り付けたり、メーター装置を交換して、水道料金を安くするとうたう業者があれば、それは違法行為にあたるので、絶対に相手にしないようにしてくださいとのことでした。

②水のトラブル神戸市民なら24時間365日無料相談ができる

これは、我が家でも経験があるのですが、突然庭の水道栓が折れて水が止まらなくなってしまったり、水が出なくなってしまったとき、パニックになって手っ取り早く、郵便ポストに入っているマグネット風の広告業者に電話して高かった記憶があるのですが、そういう苦情や相談が神戸市にも寄せられるそうです。
(助けておいてもらって文句言うのもなんですが、冷静に考えるとその金額はどうなんだって話でしょうね)

そんな水まわりのトラブルがあったら、神戸市民の人はまず下記の水道修繕受付センターに相談の電話をしてみてください。24時間365日受け付けていて、水道・下水道どちらのことでもOKだそうです!

下記の電話番号を紙にメモして、修理業者のマグネットで冷蔵庫に貼って備えることをお勧めします!(どちらに電話するかは自由!)

水道修繕受付センター:0120-976-194

ここに電話をすると、ちゃんとした安心できる業者さんを紹介してくれるそうです。あとは、値段の確認とかで問い合わせする場合があるそうです。

水道局のオリジナルコップ

これはちょっと前に、神戸のloftで販売されていた神戸市水道局のコップです。

販売期間中にお店に行くことができなかったので、問い合わせをしたところ、準備してくださいました!

人気だったそうで、もしかしたら再販するかもしれないとのことです。


個人的には小さいサイズがかわいくて好きです。

普段はマスコット好きな私ですが、このコップに関しては、キャラクターが入っていないっていうのが逆に渋くていいですね。

次回は実際に下水処理場へ

次回の活動は、実際に下水処理場に見学に行きます!
なかなか大人になると、こういう施設見学に行く機会も気力も薄れがちなので、しっかり見てこようと思います。

もちろん、レポ書きますね!
次回をお楽しみに。

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